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東京のつぶやき No.8 Ask 利休

12:29:22 am on 2010/12/08 | 2 |
  • ここのところずっと、少しずつ大事に読んでいた小説「利休にたずねよ」(山本謙一)。
    とうとう読み終わってしまいました。

    私にとってまだまだ未知の世界である「茶の湯」について、美しさ、くだらなさ、政治への利用のされ方、そして真髄・・・をあますところなく展開してくれたこの本は私にとって新しい海へ漕ぎ出すボートでした。

    形式がかなり重んじられるように見える茶道というものを、これまでどこか斜に構えて見ていたところがあったけど、読んでいる間に「そうか、全てはもてなす心と謙虚さから始まっているのか・・・」と素直な気持ちで好奇心を持つようになりました(習わなさそうだけど)。

    そして美意識というもの・・・。なんというか、自分なりの美の概念を小さな種からずっとずっと人生において育ててはきたけど、人の美意識というものにこれだけ注目し、同化するほど理解しようとした経験は初めてでした。
    利休の追い求める美というものの根源を、読みながらずっとずっと考え、そしてやっと自分なりの感覚を掴む・・・興味深い体験でした。
    命の情熱的な輝き、人の心根をくつろがせるもてなし、完璧な美しさゆえの人心を惑わすチカラと己の破滅。
    ・・・会社で働いている時間にはかなり持ち得ない価値観(笑)。
    山本さんの魅せてくれた世界、とても・・・心に残りました。日本語も美しかったし。

    もう一つ。人生は大概とても理不尽で、人間の人間に対する仕打ちも理不尽で、だから自分だけが大変だと思いがちなときは本や映画で人の人生に触れることが良い療法だと思いました!?

    最近、器に遅まきながら目覚め、足繁く見て歩く日々です。
    自分では縁がないと思っていたものにこんなに心惹かれたりするのだから、人生は本当に計画できないものだと思います。

    ・駒場の日本民藝館 河合寛次郎展(終了) : ほっこりしていて「民芸」という感じでした。常設展の備前の大壷などもとても素晴らしかったです。
    ・北の丸公園の東京国立近代美術館工芸館 現代工芸への視点―茶事をめぐって(終了) : 古田織部から超最近までの色々な茶道具展示。その多彩さ、自由さ、時代を超えた美しさに感銘を受けました。
    ・白金台の畠山記念館 織部が愛した茶碗(~12/19) : 終わっちゃう、行かなくちゃです。
    ・松涛の戸栗美術館 古伊万里展(~12/23) : 終わっちゃう、行かなくちゃです。

    興味があればご一緒に!?



     

コメント

  • Etsukoさんのダンナ 15:59 on 2010/12/13 | #

    年をとってくると、もとい、年齢を重ねてくると若い頃には見向きもしないようなことに目が向きますよね。

    利休にたずねよ、ちと読んで見たくなりました。

  • kiko 21:58 on 2010/12/13 | #

    読んでみて下さい、ミステリー仕立てになっているので、茶の湯に興味がなくても単純に面白いストーリーだと思いました。

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