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東京スナップ 第156回 辰吉という男

11:14:06 pm on 2009/03/17 | 4 |
  • さっきまでテレビでボクサー・辰吉丈一郎の復帰戦に関するドキュメンタリーを放送していました。

    彼のコメント、いちいちふわふわ~としているのになんだかいちいち泣けて、そんな彼の闘う姿勢や泣いたり笑ったりして見守る奥さんの姿によりいっそういちいち泣けて、観終わった時には本当に泣き疲れちゃった・・・。

    どうしてあんなに魅力的なんだろう。

    ボクサーという人種に時々とても惹かれます。

    現役時代を見ていないけど沢木耕太郎氏の文章を通して知った輪島、ホリフィールド、モハメド・アリ、カシアス内藤、毎試合手に汗握ってテレビ観戦した畑山、辰吉の試合・・・。

    格闘技を観るのは苦手だけど、ボクシングは私にとって格闘技ではない、スポーツでもない、その人の生き方そのものにしか見えません。だからとても惹かれるのかなあ・・・。

    本当にかっこいいのは、強い時、美しい時に引退するのではなく、世界王者になったという「過去の名誉」にとらわれずに燃え尽きるまでかっこ悪いほどなりふり構わず挑戦し続けることだと、沢木氏の「コホーネス・肝っ玉」を読んで知りました。

    今日の辰吉への涙はそれだったと思う・・・。辰吉本人がこれを知ったら「泣かれるなんて気持ち悪いわあ」という類のことを絶対言う気がするけど。

    かっこよさって、いつでも無様なくらいの真剣さだと思う。

    3月末で退職する私の上司も、見た目と違ってかなり「武士は食わねど高楊枝・・・」な人で、かっこ悪くてかっこいいのです。



     

コメント

  • shige 21:24 on 2009/03/18 | #

    辰吉かあ。確かに一時代を築いた人ですよね。
    明らかにガード下げすぎなのに当たらない、そしてラッシュで一気にKOを奪うボクシングの印象は強烈でした。
    そしてあのビッグマウスも。

    ガードを使ってれば、全盛期がもっと長くなってたかも知れないけど、そしたらあの個性は生まれなかったんだろうな…

    そしてこの人の全盛期は他にも才能と個性が豊かな選手がたくさんいて、ボクシングがめちゃめちゃ面白かったなあ。

    関係ないけど、俺が今までのボクサーで一番好きなのは、10年くらい前にジュニアバンタム級チャンピオンだった川島です。
    試合前後で顔が変わらない凄まじいディフェンス技術と、鋭いカウンターが大好きでした。

    まだ十分な力があるうちに身を引くのも、プロとしての形だと思うけど、ホントの限界まで泥まみれになって足掻く姿って最高にかっこいいですよね。
    サッカーで言えばゴンとかカズみたいな?

  • kiko 23:32 on 2009/03/19 | #

    うんうん!
    ゴンとかカズとか、かっこいいですね。
    「かっこいい」の基準が人と違うんだろうなあ・・・「かっこ悪い」の基準も。ああいう人をお父さんにもつお子さんは、どんな大人になるんだろう。勝手ながら素敵だなと思ってしまいます。

    横浜の工藤とか、引退しちゃったけど野茂とかも本当に本当にかっこいい。
    私にああいうことできるかな。できないだろうなあ・・・。

    そうそう、辰吉は本当にガードしないですよね。
    復帰第一線もすさまじい「ガードしなさ」でした。
    網膜はく離もしているんだし、ガードする辰吉に変わっても、そういう生き残り方をしても、ファンはついてくるとは思うんだけどなあ・・・直球でねじ伏せるピッチングをする投手も、やがて必ず変化球で勝負しなければならない時代が来るのと同じで。

    でも、辰吉はしないんだろうなあ・・・。
    あれはボクシングスタイルじゃなくて、生き様なのでしょうね。不器用すぎてまっすぐ過ぎて、やっぱり怖いながらも最高にかっこいい・・・。

  • kiko 23:35 on 2009/03/19 | #

    川島。って知らなかったです。
    shigeさんて本当になんにでも詳しいなあ・・・一体どういうことなんですか(笑)。

    良い、好きだ、と思える選手との出会いって、幸せですよね。

  • shige 18:25 on 2009/03/21 | #

    工藤、野茂、確かに同じかっこよさの人ですね。
    俺もすごく同感です。

    実は、カズとか野茂は、あまり俺の好みではないんです。(基本的に「本格派」「パワー型」「きらびやかなスター」が嫌い)
    でも、細やかに体をケアして体調を整え、練習してレベルアップを図り、自分がプレーできる場所を探して・・・ってやってる姿を見ると、「やっぱ良い選手だなあちくしょーめ」って思うのです。

    んで「川島」、知らなくても無理ないです。たまたま俺は好きだったってだけです。
    あのころは他にキラキラした一等星がたくさんいましたから。

    デビュー間もない頃にあっさりKO負けしたりした、「パンチ力ない」「打たれ弱い」ボクサーでもあって、メディアや日本人が好む「本格的」で「派手なKOシーン」を見れるボクサーではなかったですから。
    どうしても地味ですよね。

    でも、はっきりいって致命的な「パンチ力なし」「打たれ弱い」という弱点を、技術とキレで克服した、あのボクシングが俺は好きなんです。

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